このソフトについて

和楽一筋をご利用いただき、ありがとうございます。
このソフトは、いろいろな種類の和楽器の楽譜を作成し、
独自形式ファイル、画像ファイル、MIDIファイルとして保存できるソフトです。
MIDI音源を使用して再生したり、MIDIファイルを読み込んだりすることもできます。
西洋譜と和楽器譜の相互変換をしたり、尺八譜と篠笛譜の相互変換をしたり、
沖縄三線の楽譜を三味線の楽譜に変換する機能もあります。
無料でお使いいただけます。

また、サンプル曲を数曲同梱してあります。
楽譜を作成する際の参考にお使いください。

この説明書では、和楽器譜の詳細な書式については解説していません。
必要な場合はインターネットで検索したり書籍を参考にしてください。
(いずれきちんと説明書にまとめる予定です)

和楽器譜編集ソフトというものはあまり開発されていないため、
今までは和楽器の楽譜を作る際には、手で書いたり、ワープロソフトや
グラフィックソフトのようなものを使う必要があるなど、非常に不便な状態が続いていました。
このソフトが日本の伝統音楽の保存・発展のお役に立つことができれば幸いです。

邦楽界では、昔から現在に至るまで楽譜が軽視される傾向があります。
「民謡は難しいから楽譜で表現できない」⇒「だから最初から楽譜を使わない」
という考え方が蔓延しています。
私はそのような保守的な考え方に強い疑問を持っています。
なぜ「表現できるように楽譜を改良する」という発想に至らないのでしょうか?

西洋譜では、細かいニュアンスを表現するための奏法記号が数多く考案されています。
しかし和楽器譜は、奏法記号どころか、楽譜の統一すらままならない状況です。
初心者向けの楽譜すら用意していない流派も数多く存在しています。
「和楽器に楽譜はない」と勘違いしている人も大勢います。
これが、和楽器未経験者に「敷居が高い」という印象を与えてしまう理由の一つだと思います。
私一人で楽譜を改良するのは難しいですが、せめてこのソフトを通して、
和楽器が少しでも「敷居の低い」ものになればと願う次第です。

田螺銭亀


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